なぜセラミド配合の化粧水は少ないのでしょうか?

セラミドを補おうとスキンケア製品を探してみるとそのほとんどが美容液になります。ほかのアイテムを探そうとすればクリームや乳液がヒットしますが、化粧水を見つける機会は滅多にないといってもよいでしょう。化粧水ではセラミドを補うことはできないのではないかと思うほどです。このセラミド配合の化粧水が少ない事情にはセラミドという成分の特徴・性質が深く関わっています。

セラミドは脂溶性で油分に溶けやすく水分には溶けにくいのでほとんどが水でできている化粧水には向いていない

セラミドの脂溶性

セラミドは保湿成分として知られていますが、もともと体内に存在しており、細胞間脂質として細胞と細胞をつなぎ合わせている役割を担っています。保湿成分として効果を発揮するのも細胞と細胞をしっかりつなぎ合わせてその隙間から水分が逃げ出さないよう抱え込む働きを発揮しているからです。この細胞間脂質という名称からも推測できますが、この成分はもともと脂溶性で油分に解けやすく、水分には溶けにくい特徴を備えているのです。

 

化粧水は実際に使ってみただけでもすぐにわかりますが「ほとんどが水」です。実際の割合は製品によって異なりますが80〜90パーセントは水分で成り立っているといってもよいでしょう。水分が大半を占める化粧水と脂溶性のセラミド…相性があまりよくないことは容易に推測できます。

 

こうした事情から化粧水にセラミドを配合しようと思ったら脂溶性の状態を水溶性にする必要があります。当然製造や開発、さらに研究などのコストがかかるため、どのメーカーでも簡単にできるというわけではありません。世の中に出回っているスキンケア製品はすべてが製造メーカーが自前で作っているイメージもありますが、実際には成分の開発や生産を他社に委託する形で作っているところも多く、水溶性のセラミドを作れるような環境を備えているメーカーはごくわずかなのです。自前の工場と研究所が不可欠でしょう。

 

しかも水溶性セラミドを配合した化粧水がどれだけ多くの人にアピールできるかとなると微妙な面もあります。コストがかかる以上製品価格も高くなってしまいますから、他の安価な化粧水と競合して売り上げを伸ばすことができるか、「セラミドは美容液で補えばいい」とわざわざ高い化粧水を買わずに済ませてしまう可能性もあります。

 

こうした事情からセラミド配合の化粧水があまり作られていないのです。現在出回っているセラミド配合の化粧水は製造できる環境やコストの問題を克服した有名メーカーの製品がほとんどです。この傾向はこれからも当分の間は続くことでしょう。

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